2019年7月

古来種野菜の100日食堂 60.61 / 100日目 0706.07

古来種野菜の100日食堂 60.61 / 100日目 0706.07

古来種野菜食堂も、残すところ、あと40日。
とうとう、カウントダウンをはじめます。
古来種野菜の100日食堂 60.61 / 100日目 0706.07
|一ノ重|
不断草 ゆでたもの
玉ねぎの炒めもの
吉川茄子 焼いたもの
しんとりな ゆでたもの 
とっとき1号(エリンギ)の焼きもの
はところし大豆 茹でたもの 
平家胡瓜
|ニノ重|
さつまいも 黄金千貫 人参芋
地南瓜 小豆添え
三宝甘長とうがらし
じゃがいも
赤紫紫蘇
杉箸アカカンバ 蒸したもの
加賀太胡瓜と長茄子の
五寸人参 焼き
奥州玉ねぎ 甘酢漬け
高嶺芋 すりもの
ごはんの上に うこぎ味噌
ごはん お米農家やまざきさんのひなたの粒
   (農薬・化学肥料不使用=無農薬コシヒカリ)
お椀  坊主知らずネギ 時無し大根 おかひじき 
※ メニューの内容が少し変わることもあります。
※ 野菜本来の形もあり、重の盛り付けが変わることもあります。
7月5日 お野菜セットの内容です。

7月5日 お野菜セットの内容です。

本日のお野菜セットの詳細です。
福島ミニかぼちゃを紹介します。
このかぼちゃは、震災のおこる3年ほど前に、
福島のおばあちゃんが自家用に守っていたそうです。
岩崎さんの存在を知り、おばあちゃんは、
自分の代でなくなってしまう可能性があるので、
岩崎さんに託されたんだと思います。
岩崎さんは、在来種にして小さい南瓜がまだあったんだ!
と喜び、なんとか種を増やそうとしてきましたが、
天候が不安定な年が2年ほど続き、
とうとう、種がとれずにいました。
そして、震災による福島の原発事故。
この南瓜を守っていた別の農家さんも農業を辞められて
「長崎の岩崎さんがこの南瓜を守っているから大丈夫」と、
岩崎さんの耳にはいります。
だけど、種が採れなかった。。。申し訳なく思い、
さんざんとどこかにこの南瓜の種が残っていないか、
探して、探して、でも、本当にない、
あぁ、もう完全に諦めなければ、というときに、
ふと冷蔵庫の棚の上から、ひとつの紙袋が落ちてきました。
その中に、なんと、100粒ほどの、
福島ミニかぼちゃの種が入っていたのです。
それから、ずっと、この福島ミニ南瓜は、
毎年この時期になると、
岩崎さんから送られてくる南瓜のひとつとなりました。
なんというか、この南瓜だけの話ではなくて。
古来種野菜と私たちがよんでいる野菜たちには、
言葉にならない物語が眠っています。
どう、伝えていいものか、どう、発していいものか。
常に、常に、考えても、考えても、
こういうのが正しいとか、こういう答えになるとか、
正解もなにもあったものではありません。
ただただ、私たちはこの物語によりそっていたいと思うのです。
日本かぼちゃは水分が多く、
なかなか調理が難しいところもあるのですが、
この福島ミニかぼちゃは、
水分もちょうどよく!ホクホクして!本当においしいです。

6/29 岡本よりたかさんとの対談@キチム ありがとうございました!

6月29日、無事に岡本よりたかさんとの対談が終わりました。
いつもと少し流れを変えて、
食事をしてもらってからのお話でした。
「いただきます!」
これがすごくよかった!
来てくださった方々に、少しずつですが
お一人ずつにお話をすることができて
食べることで、場の一体感がでた気がしました。
そんな様子の写真を撮り忘れてしまったことを
猛反省、、、しております、、、
よりたかさんは、日中に別会場でも種についてお話をされており、
疲れもあったと思うのですが、長い時間、お話をくださり
ありがとうございました!
途中「話が尽きない、あぁ、楽しい」とおっしゃっていらしたのが
とても印象的で、だからかもしれませんが、
会場の皆さんも、知りたい!感じたい!と前のめりな姿勢の中で、
時間が進んでいきました。
農を営むことを伝えていく、よりたかさんと、
食べる流通の中で伝えていく、warmerwarmerと、
お互いに、種の話をしだすと、とても面白い。
野菜をつくることで見えている世界
野菜を食べることで見えている世界
違うところもあれば、同じところもある。
そして聞いている方々もそれぞれに
宙をみて自分に置きかえたりしながら。
このライブ感はこれもまた体感で、
自分の中の何か軸のようなものを育てるような時間だったのかな。
いろんな人から何度も話を聞くといいなと思っているのは
やっぱり、法律のこと。
よりたかさんから話を聞くと、やはり、違った視点から
腑に落ちることがたくさんあります。
作っていいんだよ!
種をとってもいいんだよ!
ただ、それを誰かに渡したり売ったりしなければいい。
みんなで、自給をするのがいい。
と。
そう、はっきり、おっしゃられている姿に
ある意味、伝えていく覚悟を感じました。
もちろん、私たちも同意見ですが
八百屋という立場上、そのことを言うには
経験値と言葉が足りなくて、言えなかった。
だから、今回、よりたかさんにそこを
パシッと伝えてもらったことは
すごくインパクトがあったと思います。
あとは、CSAの在り方、から、すごく深い所の話になりましたね。
皆さんからの意見もすごく貴重でした。
よりたかさん、また、ぜひ、お会いしてお話させてください。
本当に素晴らしい時間をありがとうございました!
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