ワタシタチ

古来種野菜とは

農家さんが、種を蒔いて、育て、また種を、その種を蒔く。

そんな野菜は、一般的には在来種・固定種・伝統野菜・地方野菜などいろんな呼ばれていて、作る人(農家さん、種さん)、伝える人、守る人(国、自治体、有志団体)によって、その定義が様々にあります。ですが、実は「消費者」という立場からこの野菜をなんと呼ぶか、というのは定まっていません。ということに、八百屋をはじめてから気づきました。
そしてある時から、
「人が目的を持って改良していない野菜」「伝統的な農法で栽培されている、種から育った野菜」を
『古来種野菜』という造語でよびはじめました。

私達のところに集まってくる野菜達を総称すると、そんな感じだったから。

それは、なくなってはイヤなもの。

それらをあたためて必要なところへ送り出したい。
みてほしいとか知ってほしいとかさわってほしいとか。

それは固定種・在来種の野菜、伝統野菜だったり
お野菜をつくっている生産者のことだったり、その生き方だったり。
今だからこそ出逢った人たちの力をうんと集めて
底力やみんなの心をアタタメルことができたら、と思っています。

だから、古来種野菜の【販売】を。【伝える】ことを。

この野菜が、植物たちが、なくならないための方法はいろいろとあります。そのひとつとして、
『食べてもらう』こと『知ってもらうこと』食べてもらえるのなら作るよ!知ってほしい豊かなことがたくさんあるよ!と言ってくださる農家さんが全国にいらっしゃいます。ですから、私たちは『食べてくださる方との出会い』と『伝えることができる場所』を模索し続けているのです。

→「お野菜の販売」はこちらをご覧ください https://warmer-warmer.shop-pro.jp/
→「伝えることを」はProjectページをご覧ください http://warmerwarmer.net/project
  具体的な企画やイベント参加についてはこちら http://warmerwarmer.net/kiroku

プロフィール

高橋 一也  / warmerwarmer代表

1970年生まれ。高等学校卒業後、中国上海の華東師範大学に留学。その後(株)キハチアンドエス青山本店に調理師として勤務するなか「有機野菜」と出逢う。1998年に自然食品小売業(株)ナチュラルハウスに入社。アメリカ「ホールフーズマーケット」ドイツ「ベーシック」等をベンチマークし、世界のオーガニック事情を捉えながら、同社の事業を無添加食品事業からオーガニック食品への切りかえに推進、店舗統括、販売企画、商品部青果バイヤー等の業務から取締役へ就任。売上高50億円の会社経営に携わる。2011年3月の東日本大震災をきっかけに、同社取締役を辞任。warmerwarmerとして独立。古来種野菜(固定種・在来種)の販売事業の構築、有機農業者支援、次世代のオーガニック市場の開拓を目的にwarmerwarmerとして独立。

現在、warmerwarmerとして、日本全国の有機農業生産者、有機農業関連団体と連携しながら、固定種・在来種野菜の普及事業、有機農産物のプロモーションのプロデュース、有機JAS認定判定員など、オーガニック市場を構築するために邁進中。講演会への登壇、独自コンテンツ企画など。その内容はProjectページをご覧ください。(後ほどリンクを貼ります)NHKラジオ深夜便「野菜の日本地図」月1レギュラー出演、「古来種野菜を食べてください」(晶文社)、「八百屋とかんがえるオーガニック」(アノニマ・スタジオ)著書。

いつしか食べたことのあるような懐かしいおいしさ

公害反対運動やエコロジー運動の背景や様々な時代の流れにより、有機野菜とよばれる農産物が、数多くスーパーマーケットの店頭に並ぶようになりました。しかし、それらの野菜は、栽培の効率性、生産性、低価格などの欲求を満たすがため、同じ形、同じ色、同じ重さの野菜が店頭に並んでいます。それらはF1種とよばれる野菜たち。
本来の野菜は、人と同じように、ひとつひとつの野菜に個性があります。育った環境や風土によってそれぞれの味、形、色を形成し、すべて均一には育たないのが、本来の野菜の姿です。ですから、生産者の方々には、昔から受け継がれてきた自家採種、固定種での農産物を育ててほしいと願っています。生産者たちがその農法に取り組むためには、消費者の私たちが「食」と「種」への意識を深めなければなりません。その結果、次の時代を担う子供達に「種」を繋ぐことができるのです。
まずは、ぜひ。
昔から受け継がれてきた「本物の種」から作ったお野菜を一度食べてみてください。
いつしか食べた事のあるような懐かしい美味しさに、きっとみなさんの心も体も喜ぶはずです。

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