日々

今週の古来種野菜販売会のスケジュールです!

今週のお野菜販売について、スケジュールをお知らせします!(告知が当日の朝になってしまってすみません!)

○キチム

5月23日(土)・24日(日)12:00〜16:30まで 
武蔵野市吉祥寺本町2-14-7 吉祥ビル地下 
キチムでは、Cafe テイクアウト営業もされています!

○にほん酒や

5月23日(土)・24日(日)・25日(月)・26日(火)・29日(金)
武蔵野市吉祥寺本町2-7-13 101
13:00〜夕刻くらいまで
にほん酒やさんは、店内飲食・お持ち帰り共に13時から20時まで営業もされています!

5月22日 本日のお野菜セットの内容です。

緑の眩しいセットになりました。
毎週頼まれている方はそろそろ違う食べ方を、、、
なんて思う方もいらっしゃるかなと思いますが、
そこはなんとか、切り抜けていただいて!(他力本願)

本日も美味しいそら豆、入りましたね。
あっという間に食べ終わってしまいますが、
でも、万が一、たくさんのそら豆が手に入ったら豆板醤!も作ってみてください。

色味の美しいスイスチャードは、ほうれん草と同じような食べ方で。
今週は少し寒さが、、、戻ってきてあたたかいものが恋しいですね。

先日はごぼうと人参のきんぴらを作って冷凍しておきました。
頃良いタイミングでひき肉と玉ねぎとあわせてハンバーグに。
香ばしい食感がとっても美味しかったです。
あと、ジャガイモはみずにつけないで皮だけ向いて千切りにして、
フライパンでぎゅーっっと押しながら焼くとくっつくので、
ガレットのようにいただきました。
子どもには人気の一品ですね。

種苗法改正について、私たちは その2

ニンジンの花、今は蕾をつけている時期。もうすぐ咲きそうですよ。

在来種・固定種野菜と、F1種の野菜 その現状

種苗法改正についていろんなところで様々な意見をききます。
その、声、によって、
この法案を知った方
自家採種ということを知った方、
種について何かを感じた方、そこから派生する様々な事柄、
これまで知っていたけど、知らないことにも触れられた機会として
私たちは、知ってもらえたことに
とても嬉しく、劇的なことだなと感じています。

今日は少し種苗法からそれる話、私たちはそれていないと思っているのですが、
もしかしたらそのように感じる可能性があるかもしれません。ですが、
『食べること、が、どこかに繋がっている』という視点をもって、
法律、を、その考えを進めてみようと思います。



私たちは在来種・固定種だけの野菜を扱う八百屋です。

「代々、種を受け継いでいる農家さんの野菜を食べてください!」

私たちがこの活動の中で一貫して伝えながら
「どうしたら、この野菜を食べるてくれる人が増えるんだろう」
と日々考えています。
そのことは、2冊の著書の中で散々に書いていますが、それと同時に、
F1種の存在もお話するべきこととして、私たちの中に大きく存在しています。
それは否定のお話ではありません。なぜならそこも正しい思考だからです。

日本では一般に流通している野菜は、
有機JAS認証をとられている野菜でさえ、ほぼF1種の野菜です。
在来種・固定種の野菜を市場で見ることも買うこともなかなかありませんし、
私たちだって幼い頃から今に至って、そのどちらも食してきた立場ですから、
そのことを否定するつもりも何もありません。
今だって美味しくいろんな野菜をいただいています。
ただ代々受け継がれている野菜の存在を知らないまま、今の野菜を食べ続けていく未来にむけて
日本人として、もったいないな、と思うのです。

農家さんが作らなければ種は途絶えるし、
食べる人がいなくなっても種は途絶えます。


種を大切にしながら野菜を栽培されている農家さんは、
その野菜を食べてくれる人がいるから、種を蒔いて野菜を育てて、食べる人に届けています。
ものすごく単純なことですが、
作る人がいても、食べる人がいなければ種は途絶えます。
そして、作る人がいなければ種は途絶えます。
在来種・固定種の野菜はF1種と比べて(ここ重要、比べると、です)
収量が少なく、姿形もそれぞれに成長して、成育にもばらつきがあり、
定時に安定供給できないこともあり、市場で値段をつけづらい。
ですから市場から求められずに、市場からなくなりました。

市場、って?
市場、とは?

それは、私たちが求めていること。
私たちがつくってきた世界観。

現在の市場は、1本いくら、という世界。
量り売りではなく、みんながパッと見て同じ大きさで同じ色・形でなくては、同じ値段をつけられません。
同じものを、同じ大きさを、同じかたちを、同じ値段を望む消費者。
私たちが望んできた世界観、です。
さらに、都市化が進み、種を採る野菜の栽培をされる農家は減少に拍車がかかります。
もちろん、見過ごすことを良しとしない、農家さんと一緒に種を守る人たちもたくさんいらっしゃったし、
同時に、自治体ごとに「伝統野菜」「地方野菜」など、
その生存を守るため(その定義は自治体ごとに違ったりしつつも)
各地域の特色を生かしたり様々な分野と連携しながら、地域の方々と奮闘されていらっしゃいます。
それほどまでに私たちの生活の中に、流通していないのが現状です。

種、から、育つ野菜の、現状はこのような感じです。


さらに、地方自治体で守られている野菜と、
私たちのような小さな八百屋が取り扱う野菜は、そのメジャー感というのかな、
知ってもらえる現状はなかなか難しい野菜が多く。
自治体に発掘してもらって、その地域の野菜として認められたなら、
これからももうしばらくは、地方野菜として守られていくでしょう。
ですが、私たちが見ている野菜には、そこにさえ発掘されないまま、
この生産者が栽培を終えたら、種が完全に途絶えてしまう、という野菜も
実際に目の当たりにするのです。

その野菜を栽培されているのは、ご年配の方々。引継ぎてもおらずひっそりといらっしゃいます。
私たちがいくら販路をみつけたところで『多くを栽培してください!』とも言いづらい。
もう、何十年も、あきらめてきたのだから。
そう、あきらめ続けてきたのです。
そんな野菜はもう売れないし流行らないと言われて、
種を採ることも、継承することも。
あきらめてきました。
だけども、なお、それでも、
先祖から代々続いている種だからと、作り続けてしまう、
それは、やりたいとかやりたくないとかとは全然違うところにある、何か。
この農家さんにとって決して途絶えさせてはいけないという感覚の、宝物、なのです。
私にはその感覚を、想像することしかできません。
生きていく中で、一生かけても、決して理解ができることではないのです。
ですから、

『おすそ分けしていただけますか?』
それが精一杯の口説き文句だったりします。

種、から、育つ野菜の、現状はこのような感じです。

こういった、在来種・固定種の野菜の現状については、
私たちのような小さな八百屋が介入できる得意な範囲もあるし、
大手企業が介入する得意な範囲もあり、それは連携してやらなくてはいけないと思っているのですが、
何が言いたいのか、というと、

『私たちが見えているところは、小さな、小さな、世界の縮図である』

ということです。
どこの世界にも、失くなりそうになっているものがあり、
そこには人々の日常や感性があり、
そこには日本人の知恵や歴史や時間や季節を味わい尽くす尊い、何か、が、そこにあるのです。

その日本独特の小さな縮図は、世界の流れのあちこちに存在しています。
それはどういうことなのでしょう?
どんな言葉で存在しているのでしょう?
ということを、次回、説明してみようと思います。
しばらくは、種苗法改正とはとても離れた話になりますけど、
離れているわけでは決してない話だと、私たちは強く思っています。

種苗法改正について、私たちは その1

種苗法改正についていろんなところで様々な意見をききます。
その、声、によって、
この法案を知った方
自家採種ということを知った方、
種について何かを感じた方、そこから派生する様々な事柄、
これまで知っていたけど、知らないことにも触れられた機会として
私たちは、知ってもらえたことに
とても嬉しく、劇的なことだなと感じています。

10年ほど前、311東日本大震災より以前は、
有機JAS認証制度が施行され、そのことを安定的にしていくため
世界との足並みを揃えていくため、の流れが大きくありました。
その時に感じていたのは、
「認証制度」と「種」が、どこかと、なにかが切り離されている傾向にあったこと。
今でも、そこは難しい現状でもあるのですが
この種苗法の改正にあたり、こんなにも一般の方から、
「種」とか「自家採種」という言葉が出てくることは予想をしていなかったことです。

今のところ議論として広がる「自家採種」という言葉の理解度とともに、
その野菜を食べていこう!
というような流れになっているか、というとそうではなく。
あ、それは、私たちの力不足か、、、と(いま気づきました)
今、議論をされている方々が、
議論と同時に「食べることでも、多様性を守り繋げることができる」
ことを願って、すべてを書ききれるほどの表現力はありませんが、
私たちの見解をここに残してみたいと思います。
なぜなら、せっかく興味がある人たちの時間や気持ちを食べてほしい!に変換したいから!
なぜなら、種から育つ野菜のおいしさに、私たち自身が毎回驚きを隠せないから!
なぜなら、野菜の向こう側にある景色や、農家さんたちのたゆまない努力があるから。
そこには法律ではまかないきれないところにある、つながっていく生命があるから。
種がふわっと飛んでいくような想像力、それは、日々の中に広がっていく。

とても複雑な内容です(だから情報が錯綜する場面も多々あります)
私たちには言葉が足らないところもあり、
もしかしたら、数回に分けてお伝えするかもしれないし、
途中で伝えることを諦めてしまうかもしれませんが(汗)
その辺りは書きながら流動的にさせていただきます。

この法改正のことを、調べれば調べるほど、謎!?が残る、し、複雑、です。
私たちも、常に意識していないと、あれ?そうだったっけ?と迷うこともあり、
その度に、もう一度、調べなおしたり、
友人たちに意見を求めたり、求められたりしながら、
そんなことを繰り返す中で、やっと私たちの見解を
やっとなんですけど、持つことができたように思います。
それだけ、今の時代の野菜や果物には多様な世界があり、
さらに、分類されたりされなかったりしている。

そこで早速、合いの手を!(早い!)くださるような記事をご紹介します。
林ぶどう研究所の林さんの、こちらの記事です。
林さんにコンタクトをとり、
ご紹介させていただくことをご快諾いただく中で
いろんなお話をさせていただきました。
ぜひ、お時間ある時に!と
とてもわかりやすく書かれてある、ということもそうですが、
種苗家、としての貴重な意見がここにあります。



https://note.com/grapelabp/n/n53a70ed87db1



まずは、私たちが扱っている在来種固定種の野菜は
農家さんたちが自分たちの野菜から種を採り、またその種を植える、
という循環を繰り返しています。
ですから、今回の改正の中では、
種を自分たちで持っているので、誰にも許諾は必要ありません。

今回の改定で話をしている「種」というのは一般的にいう「F1種」の話です。
このF1種という種は、
種苗家(企業、地方自治体、個人の方々がいらっしゃいます)が膨大な時間をかけて
種を改良して作り、農家さんたちが毎年、種を購入して野菜を栽培しています。
F1種の種が、基本的には次の世代を残していかない、
増殖という方法で同じものを作れる品種もある、
など、いろいろと細かくはありますが、今回は、ちょっとそこは割愛して。
また次回、何らかでお話するとして。


私たちが混乱する中のひとつに、種苗家、という職業の方の存在がいらっしゃいます。
日常でなかなかこの、種苗家、と言われる方々のことを知る機会が少ないです。
農家と種苗家は別の職業です。基本的には。
もちろん林さんのように、両方を兼業とされてる方もいらしゃいます。
とても少ないですけど、国内にも種苗家、の個人の方がいらっしゃいます。
その方の声を聞くと、少し安心できるところがあるのかな、と。
ようは、種、は自然に淘汰されているものもありますが、
私たちが食べている野菜や果物は、誰もがおいしく食べれるようにと
時間をかけて改良してきたし
別の言い方をすると、綺麗に、とか、格好のよいようにデザインされてきたとも言えるのです。
それを求めてきた消費者と、その希望に沿うように栽培し続ける種苗家の方たち。
ですが、現代のF1種の果物や野菜とは、それだけの意図でつくられているのでしょうか。

そもそもは、改良、とは。
昔、昔から野菜を作るとき、村の人たちにもっとたくさん食べてもらいたい、とか、
きっともっとおいしくなるに違いない!とか、もっと多くの人が作れれば
みんなの生活が楽になる、とか、
他者を思う愛ある自然と湧き上がる気持ちの流れがあって、改良をしてきて。
その昔からずっと、
日本人はこのことを自然環境の中で、その地域に根ざした野菜を進化させ続けてきました。

日本には大根だけで100種以上、あります。
それは、自然だけの恩恵ではなくて、その自然とともに私たちの祖先が
莫大な労力と時間をかけて改良を重ねた結果、
このように地方品種が育ってきた、という歴史。
海外にこんなに大根の種類がある国はありません。
世界に誇れる多様な世界です。
そのくらい、日本人の改良する素晴らしい技術と気持ちがあって、
この多様な世界がつくられてきた歴史があります。
今、種苗家として営まれている人たちも、全く同じ想いなのです。

戦後、農業に従事する作り手が圧倒的に不足し、国民全体の食料が不足した上、
追い討ちをかけるように、飢饉が日本をおそいました。
その時にできた法律を皆さん調べてみてください。
と同時に、F1種、という種が開発されます。

この種は、これまで改良されてきた地域に根差す在来の野菜とは少し違う種でした。
国民が食料にありつけるために。

その後、高度成長期となり都市化が進み、大量生産、大量消費、大量輸送などの時代を迎えて。
その頃から私たちが望んでしまっている
「便利で、いつでもあって、色味、味、大きさが同じで、金額が同じで、、、」
を基準に、この頃から、消費者の欲求にあわせるような
品種の開発と改良が進んでいきます。そうしないと消費者が買わないからです。
祈るように野菜を栽培されてきた中での改良と、
私たちが産業の発展の中でもっともっと、と、望みそれを形にしてきた改良と、

その差異。

そのことを私たちが振り返らなければ、区別して考えなければ
そしてまた、重ね合わせて考えなければ、そんなことをいったりきたりして、
その差異にそのこれまでの食の歴史に触れなければ、
この改正についての議論の焦点となる、
「自家採種」も「自家増殖」も「許諾」も、上澄みでの話になる。
「種苗法」そのものの歴史、そのまわりにある関係性のある出来事や法律、
「品種改良」そのものの歴史、そのまわりにある関係性のある出来事や法律、
もっともっとありますが、
そこにプラス、私たちの立っている今の位置を含めて、深く、深く、潜っていかなければ。
「どうして、これまで改良が必要だったのか」
法改正の奥にある歴史に、または、自然と科学が混在している社会のバランスに、
まずは立ち止まることなのではないでしょうか。

私たちが選んできた日々の連続が
この法律とつながっています。

1本の糸のように。

あぁ、ここまで書くのにものすごくエネルギーを使いましたので
ここら辺で、一度、終わりにして。
また、明日、書いてみたいと思います。
支離滅裂、お許しくださいませ。

ひきつづき!古来種野菜の販売を続けます!@吉祥寺キチム にほん酒や

4月19日から、吉祥寺を生活圏内にする方々へ向けて古来種野菜の販売を、
小さく、本当に小さく、ですが、させていただきました。
ご来店くださいましたみなさま、本当にありがとうございました!
緊張感のある、日々、だったような気もします。
野菜が全く売れなくて、300円の売上だった日もありました。
考えたり、楽しんだり、考えこんだり、楽しんだりしてきました。
昨年開催した古来種野菜の100日食堂に来られた方もいらしてくださり、
その続き、を感じさせていただく場面も多くありました。

当初5月初旬まで、とさせていただいていたのですが、
ひきつづき、古来種野菜の販売をさせていただくこととしました!
キチムさんでの販売については、日時を週末土日のみ、12:00−16:30まで、と変更します。
にほん酒やさんでは、変わらず毎日(木曜日定休)11:30〜夕方売り切れくらいまで。

日々の暮らしの中で安心とは何か、感じたり考えたりするときに
「野菜のおいしさ」という視点でも考えられることはたくさんあります、
というより、
この野菜においては、ここから考えることをスタートにすることで
いかようにも、その想像が広がってきます。
ぜひ、そんな野菜たちに出逢いに。

これからをどういう風に過ごすのか、意識の上でもそして実生活においても、
これまで以上に考えなければ、と思っています。

苦しいこともありましたし、これからも続く事柄もあるでしょうけど、
立ち止まっている時の、思考の広がりも、感覚の差異も
感じたことは事実で、それはそれで、大きなギフトでした。
あーだこーだ書きましたが詳細です!

場所:
●キチム 武蔵野市吉祥寺本町2-14-7 吉祥ビル地下 12:00〜16:30まで  5月16日〜毎週末   
●にほん酒や 武蔵野市吉祥寺本町2-7-13 101   11:30〜なくなり次第 木曜日休み
                     (18日 (月)からは12:00オープンとなりました)

●キチムさんでの販売は在店します。(が、不在な時もあります)
●日本酒やさんでは無人販売となります。(が、在店する日もあります)
●無くなり次第終了。毎日、どんな野菜が入るかはおまかせください。
●入場についてみなさまへのお願い事です。 
・日本酒やさんは、狭い路地に面しており車の通りがあります。
 買い物に並んでしまうと事故などの可能性もありますので、  
 前の方がお買い物をされるときにはその場でまたれずに、
 周りを一巡していただいたりの工夫をお願いいたします。 
・ 人数の制限をさせていただく場合があります。 
・マスクの着用をお願いいたします。 
・入口に設置するアルコール消毒で手の消毒をお願いします。 
・マイバックのご協力をお願いいたします。

5月15日 本日のお野菜セットの内容です

まだまだ全国的に端境期が続いております。
農家さんたちの畑では夏野菜たちが少しずつ成長しているところです。
↑もうしばらくこのセリフを言うと思います!

今日はなんといっても、目玉は2つ。
そら豆!と、高嶺芋!

そら豆は美味しすぎてあっという間に食べ終わってしまいますが、
でも、 万が一、たくさんのそら豆が手に入ったら
豆板醤!も作ってみてください。
そら豆75g茹でてつぶす 唐辛子5g(さや付きなら5,6本、種をとって細かく砕く) 米麹8g 塩10g
全部よく混ぜて空気が入らないように表面はラップ
1ヶ月以上常温保管!特に冬場になるととても美味しくなりますよ!
(オザワエイコさん 「だからつくる万能調味料」より参考にさせていただきました)
(うちは常備しております)
豆板醤、という意識が全然変わってきます!
お鍋ととてもあいますし、体もポカポカしてきますね。
わからないことがあったらメールください。

そして高嶺芋!の美味しさってば。
もう、何も手を加えないでください。
チーズグレーターでおろしたあと、その食感と美味しさとその白を楽しんでくださいね。

写真は撮り忘れましたが!!スナップエンドウも入っています!

福岡県 池松自然農園さんの陵西一寸空豆


皮をひろげるとふくふくとした綿、がこれから育つ種を守っています。
その未熟な種はつやっとしていてさぁ、これから。
っていうところをわたしたちがいただきます。


こちらの写真は、その熟した種。
私たちが食べなければこのように成長して熟して
人が手をかけ土に戻せば芽がまた出てきます。
植物の成長段階のいつを食べているのか。
野菜によってそれぞれ違います。
人という動物は夏はたくさんの種いただきます。
茄子の種もトマトの種も胡瓜の種も。

池松さんの空豆はとてもおいしいので茹でてそのまま、ちょっとの塩だけで、
あ、でも塩もいらないくらいです。
今週のお野菜セットに入る予定です。お楽しみに。


困ったことに、この空豆は美味しくて
あっという間になくなってしまいますが、
万が一、たくさんの空豆に出会った時などは
豆板醤仕込みもぜひチャレンジしてみてください。
豆板醤、の意識が変わります。こんなだったのかー!と。
お味噌を作ったことのある方はすぐに感覚をつかめますよ。


農家さんからいただくものは野菜だけじゃないんだなって。
重々わかっているつもりですけど毎回、受けとるものが大きいです。

著書 八百屋とかんがえるオーガニック 在庫状況について

ここ数日、アマゾンのサイトで本の在庫切れがおこっていて、
生活必需品や衛生用品を優先的に入荷し、
それ以外の商品の入荷制限をしていると2020年4月17日付けの日本経済新聞で報じられたようです。

私たちの本はきっと、、大丈夫かも、と思いつつ、
確認をしていなかったのですが、
昨日、久しぶりにページをみてみましたら、完売との文字が。
入荷時期は未定です、となっていました。
ただ、今しがたみてみたところ、1冊だけ在庫がある、と表示されました。

私たちの手元には、イベント参加用にと準備したものがたくさんあります(涙)ので、
もし、ご検討されていらっしゃる方がいらしたら私たちの方へお声がけください。
送料が200円ほどかかってしまいますがその代わり、
というわけではないのですけどお手続きについてお知らせしながら、
季節のよもやま話をさせていただきます!
お知らせまでですが、どうぞよろしくお願いいたします。

https://warmerwarmer.shop-pro.jp/

5月8日(金)9(土)10(日)の古来種野菜販売のお知らせ

5月9日(土)10日(日)は

●8:00−11:00   キチム
●11:30-売切れまで 日本酒や

にて、古来種野菜の販売します!
今週末もはりきって販売したいと思います。

写真は、にほん酒屋さんでの販売の様子。
今回の販売のために、屋根付きの小さな販売所を製作しました。

『にほん酒やさんでは、漬けの平政と春子鯛の酢締めのちらし寿司、はじめます。
 紅ずわい蟹の蒸し寿司もありますよー。』
とのことで、テイクアウトの注文フォームからもどうぞ。
毎日更新されてます。↓
https://forms.gle/NshjYYJyXk1ynYz47

あおり烏賊の下味と五加木の天麩羅。虎河豚の皮の酢味噌。イギリストースト。シーフードカレー。などなど!
ご近所の方、限定となりますけど、テイクアウトなどもオススメすぎます!

先日、我が家でテイクアウトした内容をレポート??しています。
よかったら見てみてくださいねー。
とにかく、おいしい。それしか言えないですねー。

http://warmerwarmer.net/6055

5月8日 お野菜セットの内容です

今年、はじめての野菜は、スナップエンドウ、絹さや、うこぎ!

その中でもうこぎについてご紹介します。

江戸時代のこと。
上杉鷹山公が

「トゲがあるため防犯にもなり、一方で非常食としても利用できる」
(なんという食いしん坊な発想!)

と、垣根として推奨したことから、
山形県米沢市あたりで、うこぎの植栽が始まったと言われています。
コシアブラを小さくしたような。枝先に数本の葉柄が伸びています。
色は根元まで緑色です。
さっと5秒ほど茹でて、 うこぎ味噌とくるみをあわせたり、
梅、生姜、 かつおぶしとの相性が良いです。
色々と美味しい小さな細々野菜も加えて、
うこぎごはん、もおすすめ。

もちろん、天ぷらは!!
(言葉を失います)

5月4日、5日、キチムでの販売時間変更のお知らせ!

5月4日(月)月5日(火)キチムでの販売は
8:00−16:30まで!

とさせていただきます!

私たちが大好きなキチムのケーキなどもテイクアウトできるよう
準備など進めておりますので、
午後お時間ありましたらお立ち寄りくださいませ!


松庵文庫さんのお弁当


西荻窪のとても静かな場所にある、松庵文庫さん。
以前、開催していた種市では会場としてお借りして
大変にお世話になりました!種市、という企画は「種」を真ん中にした
ファーマーズマーケットのような、時間。
松庵文庫という場所のフィルターを通すことで
農家さんたちのお野菜たちが、いつもよりも格段に
美味しそうにそれはもう活き活きと、並び、
またその姿をたくさんの方々に見てもらうことができて、
食べてもらうことができました。
場所の持つ力、そしてそこに関わってくださった
オーナーやスタッフの方々のお力添えなくして、
あの時の満ちみちた時間はありえなかったと思います。

そんなご縁もあり。
いつもいつも、warmerwarmerのお野菜を使って
カフェメニューを出されていらっしゃいました。
現在は、お弁当のテイクアウトなどをされながら
営業されています。
私たちも、この機会に!
と、思い、予約していただいてみました。
お品書きも丁寧。
ひとつずつ、これはこれね!と確認しながら。
すべてシンプルな調理をされていて本当に美味しい。
優しい。

これはお昼ごはんにちょうどよい。
かぶの塩もみ、絶妙でした!
他にも焼き菓子やプリンなど販売されていて。
ここからここまで全種類!買わせていただいて(食いしん坊ばんざい!)
写真を撮る間もなく完食。
少しばかりお休みをされて、次は、5/14(木)からの販売を
予定されているそうです。

近辺に住まわれていらっしゃる方、生活圏の方、オススメです。

松庵文庫さんのインスタグラム↓
https://www.instagram.com/shouanbunko/

webサイトはこちら↓
http://shouanbunko.com/

5月2日 キチムでの古来種野菜販売 スペシャルフードのお知らせ

5月2日(土)3(日)4(月)は

●8:00−11:00   キチム
●11:30-売切れまで 日本酒や

にて、古来種野菜の販売します!
状況が刻一刻と変わるので2、3日先のご案内とさせていただいているところですが、
今のところは5月10日まで、販売する予定です!

そして、5月2日キチム販売でのスペシャルフード!は、

白州のパン屋 ゼルコバのパン!

今回はセットにしていただき数量限定で販売します。
もちろん東京では買えないですし、白州に行けるわけもなく。
ですが、このような機会にぜひ!楽しんでいただけたらと思います。
どんなパンセットになるのでしょうか。
楽しみです!

今週末もはりきって販売したいと思います。

5月1日 本日のお野菜セットの内容です。

まだまだ全国的に端境期が続いております。
農家さんたちの畑では夏野菜たちが少しずつ成長しているところです。

現状のコロナの影響をどのようにうけているかというと、
一般的な野菜とは少し違って。
古来種野菜を栽培されている方たちというのは
この時期、ほとんど収入がありません。
それは端境期だから売る野菜がないのです。
でもそれは毎年のことなので、
コロナの影響によって今、何か大きな影響をうけているか、
といったらそうではなくて。

これまでとほとんど変わらない感覚だとおっしゃっています。
ですが、懸念すべきは夏野菜が盛んにで始める時少し心配ですね。
飲食店や販売所などに卸されている方は今後の流れによって
いつもと違う状況でしょう。
ただ、直接消費者の方が買ってくださるのはありがたいお話だと思います。
直接配送をされている農家さんに出会うことがありましたら、
そのようなお買い物にシフトされてみてください。
私たちのお野菜セットのメリットは、
全国の古来種野菜が食べれる、ということです。
そういう楽しみ方、という意味でいうと、とても贅沢な野菜セット、なんですね。
ですから、楽しんでいただけたらとっても嬉しいです!

佐久間裕美子さんとの対談 eatrip seed club #9 の記録

2月20日に野村友里さんが主宰されているeatripsoilにて開催された、eatrip seed club #9 佐久間裕美子さんとお話させていただいた内容が、eatripsoilのインスタグラムで公開されました。こんなに長い時間のこと、を、書き起こしてくださり感謝しかありません。どれだけ時間がかかったことでしょう。感謝の気持ちもこめて、私たちもシェアさせていただきました。少し長くなりますが、お時間あるときに読まれてみてください。そして何より、このような時間を作ってくださった野村友里さんには、感謝しかありません。ありがとうございます。



開催された2/20(木)は今ほどコロナウィルスの問題が拡大しておらず、このような事態になることは全くも想像していませんでしたが、そんな中お話を頂きました文筆家・佐久間裕美子さんと八百屋warmerwarmer・高橋一也さんのお話「種物語 古代から未来へ」は、今、改めて振り返るといろいろと考えさせられることがたくさん含まれています。お時間がある時に読んで頂けましたら幸いです。

《まずは、野村友里さんのご挨拶からスタート。》

野村さん:

開催されたeatorip Soilは、店舗名にもあるように土がテーマ。
±(プラスマイナス)って書いて土と読みますが、ちょっとフラットになって何が一番欲しいかを考えた時に、何も考えない時間とゼロスタートが良いと思うことがあります。レストランをやらせてもらっていて、生産者さんしかり、あとはどんな環境で、もっと行くと種とか土とかにもどんどん興味が膨らむのですが、そんなことも含めてまずは土から考えはじめたいなと思い名付けました。

奇しくもeatrip Soilは、高層ビルが見える東京のど真ん中。ビルを見ながらこの先どっちの方向に行くのかなと思った時に、土っていわゆる更地。ゼロから色々また自分の暮らしだったり、街を構築するイマジネーションが湧いていいなと思っていて、今まで出会ってきた食材を販売する一方で、一緒になって考えたり体験するような場所を設けたいと思いseed clubを開催しています。今回、佐久間裕美子ちゃんに声をかけさせてもらったのは、普段ブルックリンに住んでいていつもいろんな発信をしているんですけれども、外から見た側面からのお話をしてもらいたいなと思って…。最近、著書も出たばっかりなのでそちらの話かなと思っていたら、「種の話がしたい」ってことで。種はseed clubってつけているくらいだしすごく温めていたんですけど、こういう機会にぜひお話を聞きたいなと思い、以前からお付き合いのある高橋さんに来て頂いたという経緯になります。

《そしてここからお二人にバトンタッチ》

昨年の夏に野村さんと広島に行く機会があり、そこでもちょうど種の話になったという佐久間さん。

今ようやく種の問題が映画になったり本で書かれたりする中で、佐久間さんも真剣に勉強しないといけないなと思っていたところに野村さんからトークのお話があり種の話をリクエストしたそうです。

《今回のお話のお相手である高橋さんですが…》

2011年から種を守る活動を開始。

レストラン・キハチで料理人をしていた時に、周りの人からシェパニーズのアリス・ウォータースさんに会った方がいいと勧められ、サンフランシスコに。その後、アリス・ウォータースさんのオーガニック運動を勉強し、表参道に本店があるナチュラルハウスに入社して13年勤務。そんな中、種を守っている農家さんに出会われたそうです。800年前から続く大根を守っていらっしゃる方でこの種が失われることを聞き衝撃を受け、種の大切さを伝えたいと発起。最初は表参道で、古来から続く野菜の引き売りからはじめて今に至るそうです。

《ここから本題に》

佐久間さん:
種の特許とか大企業に崩壊させられてしまうじゃないかってことがよく言われるんですけど、一方で、こうやって守っていかないとまずいっていうことがだんだん伝わりはじめているような気もするんですけど、2011年から活動されていてその辺はどう思われますか?

高橋さん:
すごく世界が変わったなと思います。最初は種が大事だと言っても皆さんに無視されるしすごく苦しい時期があったんですけど、今AIとかスマート農業とかどんどんバイオテクノロジーっていう世界が広がってくると、その真逆の世界っていうか「命とは何か」、「野菜とは何だろう」、「人間とは何だろう」っていう根源的な問題に触れるようになってきました。そうした時に、今、世界的に種というものがすごく注目されるようになってきたんだと思います。

佐久間さん:
震災を経て空気で流れてくるものや放射能とかに対する危機感や口に入れるものに対する危機感がすごく強くなって、それでみんな多分口に入れるものについて考え直した人も多いと思うんですけど。私もともと住んでいる場所がブルックリンの中でも発ガン率が高いところなんですよ。80年代ぐらいに石油タンカーの事故が起きて石油が流出してそれがいまだに残っているっていうのと、近所にもう使われていないプラスチック工場があって、かなり汚染されているらしいんですよ。うちの近所はもともとはそんなんじゃなかったんだけど高級化したエリアで、古い工場とかを買って建て直すみたいなことがすごい多いんだけれども、そこだけは余りにも汚染されてるから放置されているんですね。最初は全然危機感を持ってなかっただけれども、色々調べていくとこれは結構やばいところに自分は住んでいるなと。とは言え、自分はそこの家も大好きだしってなった時に、これって私たちが生きている世界の縮図だなって。山奥に住んで綺麗なものだけ食べるっていうことができるんならいいんですけど、やっぱり経済活動もあるし、自分の表現活動とかもある中で、その辺の折り合いというのがすごく難しいと思っているんですけど、どうですか?

高橋さん:
ブルックリンとか、今日もそうですけど、この都会の中で命の話をするっていうのはやっぱり大事なところだなと。都会だからこそ、私たちは「命」とどう向き合っていくのかとか、都会だからこそ「どう食べていくのか」とか、土も含めて、アスファルトに埋められてしまっている土の上で生活している私たちとして「どう生きていったらいいんだろうか」っていう、付き合い方をもう一回模索し始めていると思います。我々が誰も通ったことのない道を、今、行っているような感覚になっていますよね。今、たぶん。メキシコの方からは、マヤ文明で守っていた在来作物がどんどん遺伝子組換えに変わってきているとか、インドネシアでも、山に行けば先住民が在来を守っているけど、街中は全部F1種の野菜になったという話も聞きます。

佐久間さん:
ちなみにわからない方のために、F1種っていうのは…?

高橋さん:
F1種っていうのは、「ある目的をもって人工的に改良した種の野菜」なんですよ。在来作物というのは、自然にずっと種採りしている野菜で自然の中に昔からあって、その土地の環境と共存しています。
ちなみに、これがF1種のカタログ、種カタログなんですけど、例えば「さつきみどり」っていうきゅうりがあるんですけど、見ると24cmって書かれてるんです。「よしなり」は21cm。これを命って考えた時に、種の時からすでに生まれる前からあなたは170cmですよって言われている、そういう世界なんですよ。

佐久間さん:
すごい世界ですよね。

高橋さん:
でも僕は全然悪くは思ってなくて。この野菜が必要な人もいるし、それによって経済も成り立っているので大事だと思うんですけど。70日で育てる野菜、例えばホウレンソウ。これは企業がデザインした野菜です。非常に収量もいいし、日持ちもするし、輸送費も浮くし、やっぱりロスにもならない。そういう意味では経済的には素晴らしい。

佐久間さん:
経済として素晴らしいだと思うんですけど、例えばこういうことになった背景には、ちゃんとした形でないといけないとか、ちょっとでも傷がついてたらダメだとか、輸送が安定しているとかってことですよね?

高橋さん:
野菜が商品になったですよね。野菜は「商品」じゃなくて「食べ物」だと私たちはいつも言っていて、在来作物は「食べ物」だと思うんです。でも、商品としてみるから利便性だとか、安く買いたたかれたりとか。でも命、「食べ物」として考えたら価値はもっとある。この野菜は、「商品」なのか「食べ物」なのかどっちなんだろうっていつも考えています。

佐久間さん:
高橋さんの中では、同じようなていでも命なのか商品なのかっていうのは割と明確なんですね。

高橋さん:
今日お配りした資料では分けてるんですけど、一緒に考えてしまうと今の社会システムにどうしてものれないっていう理由が出てくるので。それを無理くりのせるんじゃなくて分けて考えようとしています。

佐久間さん:
私、子供の頃とかは、傷ものの野菜とかも売られてたような記憶がある。

高橋さん:
それは食べ物だったんですよ。商品としては傷ものはダメなんです。

佐久間さん:
いつぐらいからそうなったんですか?

高橋さん:
戦後、F1種の野菜が出てきた頃からですかね。おじいちゃん、おばあちゃんの農家さんとおつきあいさせて頂いていて、「昔は食べものがなかった」ってみんな言うんですよ。食べるものがないから、食べられるものを大事にしてきた。自分たちが大切にしていた気持ちをあなた達は受け継がなきゃだめだって。でもこうやって、いろんな食べ物が商品として出てくると、新しいものと古いものにわけて考えてしまい、また、食べ物が商品になってしまって、全体的に食べ物の価値が下がってきてしまう。それはちょっとまずいんじゃないかなと。だから、今はどう食べ物と向き合っていくかってことを修行している感じです。

佐久間さん:
今って食の話をしているとバイオ、バイオっていうじゃないですか?
地球全体に食べ物が行き渡らなった時のためにバイオの研究が進んでいるんだよって。
ちょっとマリファナのことを思い出すんですけど、マリファナが危険ドラッグとなったのはここ70年ぐらいの話で、昔は全然治療とかに使われていたんだけども。ずっとダメだったのがようやく解放されようとしてるわけなんです。その中で、例えば糖尿病の人だったらこれぐらい、パーキンソンの治療だったらこれぐらいの割合が良いみたいなところまで研究が進んできて、品種改良っていう言葉が正しいのかわからないんですけど、いろんなことがされていてそれがどこまでいいのかっていう縁引きみたいなものが自分でもわからなくなることがあって。野菜の世界だとバイオが今どんな風に進んでいて、それについてはどう感じていらっしゃいます?

高橋さん:

ゲノム編集とかこれから出てくることに対しても僕は理解できるんですよ。
ゲノム編集と言いつつ、「命」とどう向き合うかっていくかという話にもなってくると思うんです。今回佐久間さんの本を読ませて頂いてすごく感動したのは、アメリカではマリファナとどう向き合うかっていうことを徹底的に話し合うじゃないですか?どうしても日本って自家採種禁止だとか法律の話ばっかりになるんですよ。食べ物と自分たちはどう向き合うのかっていうことを真っ向議論する場がなくて。遺伝子組み換えとどう向き合うか、ゲノム編集の野菜とどう向き合うのかっていう、我々が経験したことがないことをちゃんと話して、次の世代に受け渡すっていう役割があると思っているので、本を読ませて頂いてやっぱりアメリカってすげーな、議論をして国が変えられるんだなあと思って。

佐久間さん:
マリファナ解放運動って禁止になるとともに始まっているんでもう何十年と戦っていて、その間に亡くなった人もたくさんいる中で、医療的な効能とか予防に効くんだっていうことがだんだん議論されてきて今に至るって感じなんですけども。やっぱり日本を見ていると一番足りないのは議論かなって。まーアメリカは色々と問題のある国なんだけれども、こちらの人がこう言ったら反対の人が必ず反対だって言って、そこで意見を戦わせるっていう場があるんです。日本だとちゃんと知識を身につけている人は良いけれども、なんか漫然と生きているとどんどんくわれちゃったりとか。もちろん高橋さんみたいな方がこうやって話したり、書いたり啓蒙活動をしているんだけれども、やっぱりそれがメインストリームに広がっていくのって難しいじゃないですか?その辺はどうですか?

高橋さん:
やっぱりこう急ぎすぎちゃいけないと思っているし、積み重ねっていうものが大事かと。マリファナにしても昔は大丈夫だったものが、いきなり何かの利権だとかによってダメになる。元々人間って衣食住すべて自然から恩恵を受けてそれを知恵として色々作ってきたわけじゃないですか。それが科学だとか法律とか利権が入ってきた時に何かシャットダウンしてしまった。そこに対していろんな人たちが気づき始めていて、そこをつなぎ直そうという感覚でいるから、今自分たちがどう考えるのかっていうことが大事かと。種の活動をしていますけど、僕は大きくなろうとは思っていない。どうこの種とか命っていうものを伝えたら良いのか。もっとポジティブでもっと自由な生き方として、この種とか在来作物がいかに大切であるか、伝えられたらいいなと思っているので、そのことを常に考えています。あえてこう急がないっていうんですかね。種も急がないし、自然も急がない、僕たちも急がないし、それとどう向きかっていくのかっていうことを言葉とか明文化していくのが僕たちの仕事かなと思ってます。

講演などで色々と話をするとTPPはどうですか?、IOTとかどんどんスマート農業、機械化されていくのはどう思いますか?と聞かれるんです。その時僕が必ず「農と農業」を分けて考えようって言っているんですよ。よく旬がなくなったって言うんですけど、旬がなくなったのは農業なんです。農の世界には旬があるんです。私たちのやっている在来作物は、夏に大根なんかないし、冬にきゅうりやナスなんかないし。スーパーマーケットで収穫祭とか五穀豊穣祭りフェアとかやってますけど、心が入らないですよね。科学の力が入ってきたことで祈りもなくなった。昔のおじいちゃん・おばあちゃんたちはやっぱり食べ物がなかったから、祈ったし歌ったし、踊ったんです。一生懸命、食べ物が欲しいと神様に願ったのが祈りだったんですね。しかも祭りだった。でもそれが、戦後、科学の力で大量生産の農業の世界ができると祈りがなくなってきたっていうんです。大量生産・大量消費が農業の世界で、僕たちは農の世界。そうやって分けて考えています。

《ここで高橋さんがご用意くださった、4年前に石川県で希少食材調査をやった際に取り上げられた野菜に関する映像を皆さんと一緒に拝見することに…。鑑賞後に高橋さんから…》

高橋さん:

(希少な野菜を漬物にする様子を見た後に…)

アクを取るんですよ。今の葉物全部アクが無くて便利な野菜になったけど。昔の人たちは丁寧に時間をかけて食べ物を大事にしてきた。下処理したりして、野菜を食べ物にかえてきた。こういう野菜を見ているといろんな紐解きができるんです。農業って言うのは本当に端からだーって、効率良く野菜を収穫していくけれど、おばあちゃんの畑に行くと掻き分けながら、今日どの子を出荷しようかなって。畑の中でも成長が早い子がいれば遅い子もいる。やっぱり人間と同じように何一つ同じものが畑の中にないんですよ。本当に多様性な世界。画一化されている畑の農業と農を見た時に、分けて考えた方が絶対いいと思ったんです。

佐久間さん:
(映像に出てきた)この方たちは、農業を選択しなかったっていうことですよね?

高橋さん:
していないです。

自分たちが自給できるものを食べていてそれを受け継いでいる。
自分が野菜のバイヤーをしていた時に何を見なさいって言われたかというと、その土地の風と土。北海道から沖縄まで全部土が違う。そしてその土地に流れている風が違う。だから、水も違うので多様性が。その土地の風と土(風土)を大事にして、適地・適作で土着した色んな野菜がある。それが今日配った資料にある1214品種、もっと言えば2000品種ぐらいは日本にはあると思います。(画像をさしながら)これが大根です。赤になったり緑になったり…。

《そして、先ほども触れていたアリス・ウォータスさんの話に再びなり。》

佐久間さん:
私が最初に書いた本が「ヒップな生活革命」っていう本で。それで食の最前線の人たちの話を聞いてたら、どうしてもアリス・ウォータースさんに話が聞きたくなって。一年ぐらいコンタクトを取り続けたらようやく話をしてくれることに。その時に私がやっていることは日本人がみんな昔にやってたことだよってことをちゃんと書いてね、約束してねって言われて。こういうお話とか聞いていても、どうしてこんな画一な野菜だけが流通するシステムになっちゃったんだろう?って。

高橋さん:
都市化でしょうね。私たちは都市化と効率化を求めた。昔、日本は7000万人だった人口が、1億2000万人になった。戦後、人口が増える中で、食べ物がなかったら生きていけない。だから収量があるように野菜をデザインしF1種の野菜を作ったんです。全然正しいんですよ。

佐久間さん:
全員を食べさせるためにね。

高橋さん:
そうなんですよ。
だから私たちは、今、生きてられるし、すごくその恩恵を受けている。でもこれからの日本の社会において、人口が減る中で、自分たちがこういう画一化に向かう社会の中でこのまま生活をしていくのか?戦前・戦後、種を守り食べることに向きあっていた頃には畑に神様がいると考えていた。もう一回そうした想いやコトを思いながら、改めてテクノロジーの世界を歩むべきなんじゃないかなって。そういうメッセージが込められている気がしますね。

佐久間さん:
私、過去にベジタリアンになることを二回ぐらい失敗してるんですけど、それは当時のアメリカのスーパーで買える野菜が全然美味しくなくて。でも今ベジタリアンになれた理由は、すごく野菜が美味しくなったからだと思うんですよね。それってやっぱり、高橋さんみたいな方とか、現場の方たちがそういうことに気づいて違うやり方を模索した結果だと考えても大丈夫ですか?

高橋さん:
いや、僕たちは何もしていないんですよ。種や野菜たちが僕たちを動かしいる感覚なんです。
この野菜を食べると複雑な味がするので、みんなぞわぞわする。そういう違いをまだ僕たちは感じることができるので、それを残すことができる。複雑性っていうのは科学の力では作れないくて、やっぱり命あってのもの。そういう意味で残ってきてますね。

《続いて、高橋さんがご用意くださった野菜や種のご紹介に。》*撮影した写真あるので使用させていただく

高橋さん:
これはみなさんよく知っている野菜。種がたくさんついています。
これは水菜なんです。ここに花が残っていますけど、花が散って鞘ができて種ができる。
こういう循環なんですね。
これは蕪です。蕪は小さい種が土に入って土の中の栄養を全部吸収して大きくなる。その後、種を実らせるための栄養を私たちが蕪として食べているんです。実際どうなっているかというと、蕪も花が咲いて鞘ができる。これが命なんですね。何百年、何千年続いているわけです。これが途絶えようとしているんです。
これわかります?ここに種がたくさんついているんです。

これほうれん草なんです。私たちは、ほうれん草の若いものを食べるんです。ほうれん草も大きくなって花が咲いて種ができる。私たち先祖は大事に残してきたので、ある意味時間軸が繋がっているんですよ。

でも、農業っていうのは、人間がデザインするので時間軸が途切れているんですね。存在と時間。存在1つに対して、時間がどれだけ続いているか?でもデザインされた工業製品っていうのは、途切れ途切れなんですよ。だから、僕は農業と農って分けて考えようと。
昔の人たちはものを大事にしていたんですね。昔の人は買い換えるってことをしない。メンテナンスするですよ。修理をするんですよ。でも、なぜか僕たちは捨てるってことを覚えてしまったんですね。しかも新しいものに買い換えるっていうが価値として考えの中に入ってしまっている。だからもう一回ものを大事にする。続けていくってこととどう向き合うか。僕はそういう意味で種を扱っていて思います。
全てに命があってそれとどう向き合っていくか、野菜を通じて色々と勉強させてもらっています。

佐久間さん:
そうですね。野菜だけじゃなくて機械とか人間が生み出したものであっても寿命がある時もあるけれども、できるだけ長く使いたい。日本語で言う「もったいない」っていう言葉が、一時世界で流行ったんですけど、それは日本では貧乏くさいって…。

高橋さん:
作ると生まれるの違いだと最近思っているんですよね。作ると生まれるって意外に違うんですよね。例えばここ(eatorip Soil)にある加工品は多分生まれていると思うんですよ。でも、工業製品的なものは作るっていう方向にシフトしているんですよ。

佐久間さん:
それが悪いっていうわけではない?!

高橋さん:
悪いわけじゃない。生んでるのか?作っているのか?いろいろなものに対してそういった視点を持つ必要があるなと思っていますね。

佐久間さん:
なんか今の話を聞いて私医療のこととかもやっぱりそうだなと思っていて。私はできるだけ漢方で治したいって思ってずっと生きてきたんだけれども、やっぱり気がつけば忘れてしまって。自分の体験談でいうと、昔、大怪我した時にオピオイドっていう依存性の大変高い鎮痛剤を飲まされて、持たせられて退院して。それからご飯の味もわかんなくなっちゃって、体重もどんどん減って。その時は本当に激痛で、仕様もなく最初飲んでたんだけれどもやっぱり人間っぽくなくなっていくんですよね。友達が来てその薬を見てヤバイって言ってくれて自分で調べてわかったんです。もちろんその西洋医学が悪いっていう話ではなくてそれがどうしても必要な時ってもちろんあるんだけれども、そこの何を食べるかとかもそうだし、どこでものを手ばなすかっていうのもそうだと思うんですけれども、やっぱりすごく価値観が求められているっていうか自分たちの判断っていうものが求められている時代なのかなって今お話を聞いてて思いました。

高橋さん:
もう感じるか感じないかなんですよ。こういう話をしても、感じる方もいれば感じない人もいる。僕はそれは正しいと思っているし、でも感じる方と一緒にやっていきたいと思ってます。

佐久間さん:
そうですよね。
いや、なんか感じるか感じないかは多分入り口の問題だったりもすると思うんですよね。

今の話もそうだけれど、うっかり全然わからないまま行っちゃってた可能性もあるなと思っているし。あと、最近でもやっぱりハッとなることがあるっていうか、すり込みっていうかね。お医者さんの言うことは聞きなさいとか、体に合わない食べ物をとか絶対あると思うんだけど、それは今のお話の中でいうと農業から出てききたものかもしれないんですけど、全部好き嫌いせず食べなさいって教えられてきたから、いまだに自分のすり込みにハッとなることがあって。でもこういうお話とか聞くと間違っていなかったんだって思ったりすんですけども。まー、入り口というか、きっかけなのかなって思ったりするんですけどね。

高橋さん:
そうですね。私もきっかけ頂いて…。
農家さんがいるから私たち生きていけると本当いつも思っているので、ありがたいですよ。本当に感謝です!

最後はお客様からのご質問をお伺いするコーナーに。

eatrip Soilでもお野菜や蜂蜜をご紹介させて頂いている青梅ファームのひでさんや、イベントの当日に店頭にてジュースの販売をしてくださったサンシャインジュースのノリさんからもご質問があるなど、会は最後まで充実した時間となりました。


《最後に》
開催後に高橋さんから以下の通りコメントを頂きましたので追記させて頂きます。

西洋がいい、東洋思想がいい。農がいい、農業がいい。
テクノロジーがいい。自然がいい、ではなく。
どちらにも、私たちは存在しています。
テクノロジーの中に、どう自然思想を入れるかなど、
いつも、この2つを、どうやって「重ね描く」かを考えています。
それが、僕たちのいる社会だと思います。

ご参加頂きましたみなさま、お話をしてくださった佐久間裕美子さん・高橋一也さんに心から感謝をいたします。

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