「SHARE THE LOVE 大地を愛する人々」が出版されました。

今回は私たちの活動のひとつ、をご紹介させてください。

2011年、東日本大震災による福島原発事故。
農業をされている方々へ、別の土地で立ち上がるための、進んでいくための支援が必要であり、
またそれは離れてしまった故郷へ根差す・循環するものでないと、と考えていました。
独立したばかりの時、お声がけいただきプレゼンしたところ、
その思いが通じ「SHARE THE LOVE for JAPAN」
(株式会社トゥルースピリットタバコカンパニーが運営)
が立ち上がりました。

福島原発事故により、立ち退きを余儀なくされた、
福島県、宮城県、茨城県などで有機農業をされていた農家さんたち。
前職でお世話になった方もいらっしゃり、
何が必要なのかを徹底的に聞きまくりました。

移住先が見つからない、
移住してもすぐに農業はできない
その土地の「土」との付き合いがある
これまでのノウハウが役に立つかがわからない
仕事に必要な道具や機器は全部故郷に置いてきている
野菜を作っても売れるところがわからない
販売先を探す時間はない
支援はだいたい2年で終わる

移住先でのスタートアップをできるだけ支えていき、
そのできた農産物は福島県やその界隈の様々な団体や施設などに
送ろうという流れを作ったのが、最初のはじまりです。

とはいえ、お声をかけた人たち全員がその後、暮らしが落ち着いたか、
と言ったら、また別の話です。

移住後にさらに移住を余儀なくされた方、
土が合わなかった方、
農業をやめられた方、
言葉にはできない道を選択された方。

ご年配の方々が多いのも事実、でしたから、
そこへの想いは、今でも私たちの底辺にあります。

「SHARE THE LOVE for JAPAN」の立ち上げから10年が経ち、少しずつ形を変えながら、
現在でも「大地に負担をかけず自然に寄り添う農業をしたい」という
農家の“志”を支えるプロジェクトと進化し続けています。
そこに加わる、個性的な農家さんたちの日々!
その力こそが、この企画を支えているようにも思うのです。

今回、10周年という節目にあたり
書籍「SHARE THE LOVE 大地を愛する人々」が発売されました。

書籍について、私たちはノータッチではあったのですが、
外野としてその一部をみさせていただいておりました。
真の豊かさや幸せを求め、大地と共に力強く生きる姿にせまる一冊です。
豊富な写真と興味深いインタビューで構成されています。

「SHARE THE LOVE 大地を愛する人々」

編・監修:「SHARE THE LOVE for JAPAN」Book制作委員会
写真:公文健太郎 テキスト:小倉崇、宮本遼子(UKA) 
アートディレクション:三村漢(niwa no niwa)
発売日:2021年11月9日(火) 
定価:本体価格 2,700円(+税)
仕様:B5変/並製・オールカラー 
ページ:240ページ 
ISBN:978-4-910352-08-4


出版に伴い、
11月20日(土)21日(日)「DAIKANYAMA T-SITE (GARDEN GALLERY)」にて
「SHARE THE LOVE for JAPAN 大地のマルシェ」開催されます!
11月20日(土)21日(日)代官山にて開催「大地のマルシェ」お知らせ 
現在、参加してくださっている、また、
この本にもいろんな思いを寄せてくださった農家さんたちが、
勢ぞろいするマーケットです。
そちらは次のページにて、ご紹介しますので、ぜひご一読いただけたら。

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