方向性を。

私たちがこれまで「東京から発信するには理由(わけ)がある」と
東京から発信しようぜー!と何度も言い続けてきて、
今、現段階で、どのくらいの人に届いているか?
伝わっているのか?というのは、未知数だけれども、
3年前と比べて、たぶん、ちょっと東京に住まう人たちの
意識が変わったことは確か、だと思う。
本質的な部分が、たとえ腹の底までに落ちていなくても、
「大切かもしれない、知ってみるのはいいかもしれない」
というような感覚。
それぞれが段階を1つ上がろうとした、
上がろうとしている、上がっちゃった!
とか、そういうイメージなんだけど。
その、今、できつつある「場」というのは(イメージでしかないけど)
その加速度、温度、手ざわり、風とおし、
できれば、今のまま進んでほしいし、そのために、
私たちは、動かなければいけないと思っています。
これまで、どおり。これからも、ずっと。
多少、息切れするかもしれないけど、
失くしてしまうのは、イヤだから。
そして、この場所にきて、次のことを考える。
この手や足や頭をゆるめることなく、次のステップとして、
「東京で何がおこっているのか、地方に伝えること」
これまでの大切に大きくなったものを抱えて、
逆走していきます。
東京で何がおこっているのか、東京の意識。
それを地方の農家さんや農に関わる方々へお話したいのです。
1人でも多く、1つの畑でも多く、
私たちの心と同じように、種のことを考えていく時間を。
地方をまわっていたころ、
慣行栽培の農家さんたちが「野菜が余っていて破棄しなければいけない」
という状況を何度もみています。
隣と同じ野菜を、企業やバイヤーの言うとおりに作っていくから、
多くできすぎた年なんて、もう、いくらにもならない。
一方、有機農家さんたちの野菜も、町の直売所に、
並ぶことの方も多く、日もちしない、カタチが不揃い、など、
結局、手間ひまかけても、買ってもらいたい値段にはとうていならない。
その地域で守られてきた種から野菜をつくる、ということが、
これらすべてを解決すると思えませんが、
ここ数年の東京の流れを考えると、
もしかしたら。
という期待はしていいんだと感じています。
だから、やってみようと思ったのです。
地方へ行き、話をすることで、
古来種野菜が増える、かもしれない、可能性を探りに。
今すぐにできることではないし、
この先、たぶん、何十年もかけて、取り組まなければいけないこと。
ではあるのですが。
できれば、東京オリンピック開催の時には、
なんらか、手応えを感じていないと、
こういう催しの時には、必ず食文化の変化がおこる。
急がなくちゃいけないところと、
急いでも仕方がないことと、両方あるから、
そのあたりは、やりながら、進んでいけばいいけれど、
ということで、福井県で講演会を開催することになりました。
これは福井県の方々が、私たちの取組みに興味を持ってくださり、
今よりも、もっともっと、その野菜たちと歩んでいきたいと、
強い思いを持っていらっしゃるからこその、時間。
もし、お近くにお住まいの方がいらしゃいましたら、
遊びにいらしてください。
詳細は次のページにて!
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