シュタイナーの言葉

ルドルフ・シュタイナーの黒板絵 ワタリウム美術館 (監修), 高橋 巌 (翻訳)

樹幹-大地の折り返し
考えてみてください。
これが大地(図の円弧)で、
そこから植物が上へ伸びています。
このことが可能なのは、宇宙から流れてくる力と
相互作用を行う力が大地にあるからです。
樹木が生長するのは大地が自らを上に折り返して、
樹幹を生じさせるからです。
どんな樹幹も大地の折り返しなのです。
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ここ数日。
時間があると、なぜかこの本を開いています。
なにか、ヒントを探している気もしますし、
平面というか書物として見ているものが、
展覧会にいけば、立体として見れる、
その感覚の面白さ、
というのもあるような気がしているのですが。
すべてを理解することはとても難しくて、
シュタイナーの思想のほんの一部に、
私たちと重なるところを、
探しているような気がしています。
ただ、なんとなく感じるのは。
こういった思想が今でも大切に、
国を超えて語りつがれているということは、
いつの時代もどんな人種のどんな職業の人も、
人びとは自問自答をくり返して、
何か答えを探しているのですね。
それはきっとそれぞれに違うのでしょうけど。
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植物の絵をささっと書く時に、
まず、地面を書くことが多いのですが、
いつも、だいたい、横に一本の横線をひきます。
でもこれからは、シュタイナーのように、
丸い地面から植物が出ているところを
描こうと思います。
なぜなら、地球の上の生き物だということが、
なんだか描いている私たちにも伝わってくるような
気がしてくるからです。
限りなくまっすぐな道の上にいるではなく、
丸い地球の上に、私たちは立っている。
シュタイナーが、今日、私に教えてくれたこと。
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