オラファー・エリアソン展にて

11/24から麻布台ヒルズギャラリーにて開催されている

「オラファー・エリアソン展」

こちらの展覧会にあわせて
カフェ「THE KITCHEN」がオープンしています。
そちらのカフェの選書スペースに
私たちの著書「八百屋とかんがえるオーガニック」
(アノニマ・スタジオ)が置いていただいていることを知り
ここ1年の疲れが飛びました。
とてもとても、嬉しい出来事です!

「THE KITCHEN」とはベルリンにある
オラファーの制作スタジオにて
メンバー全員分の食事をつくるプロジェクトです。
日本ではなかなか考えられませんが
いろんな思想や食文化を持ち合うため
国境を超えたメニューを考案し続けること
それを求められていると想像できます。

2017年の冬、美術手帖でそのキッチンを任されていた
フードアクティビストでアーティストでもある
岩間朝子さんの存在を知ります。
どうしてもお会いしたくて
当時、オーガニックベースの奥津さんと
企画していた種市のトークショーに
お誘いさせていただきました。

岩間さんと岩間さんのご友人の方々と
ハイデガーの「存在と時間」について
深く話をする機会があり
実は、その、存在と時間、に出会ったからこそ

「八百屋とかんがえるオーガニック」

の本ができたのです。
その本が、今、オラファーの展示の
ほんの小さな空間に一緒に並んでいること
心より嬉しく思います。

この本は、というか、1冊目の
「古来種野菜を食べてください」(晶文社)もそうですが、
私たちの本ではなく、私たちに関わってくださっている
全ての人たちの日常が文字となり文章となり
一つの形になったものだと思っていて
わざわざ伝えてはいなかったのですが
仕入れさせていただいている
農家さんたちのお名前、野菜のお名前は
必ず全部どこかに入っています。

私たちにとっての「存在と時間」は
そこにあったし、今でもそこにあるからです。
そんな素敵なものが作れたことに
今でもずっと、感動しています。

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