長崎県雲仙市の岩崎政利さんからのお手紙 #2

つづき。

種における多様性を多く学んだ大切な野菜のひとつに人参があります。
この農業を始めるとともに、種を守り続けてきた。
そして今ではたくさんの野菜たちに囲まれてきた。
私から嫌われないように一生懸命に、土や風土やそして私の思いをかなえようと
後からついてきている野菜。
だから、おおきいのにしようか、ちいさいのにしようかあまり迷ってはいけない。
そして、その一粒、一粒の小さな種たちとは、それぞれに個性的な姿であったものです。
そして青菜の仲間も、大和真菜、しゃくし菜、畑菜、アブラ菜、雲仙こぶ高菜、
ターサイ、のらぼう菜、中国チンゲイサイ、水菜と、各地に根ずいている青菜、
とても似ている仲間が多いものですが、
ここにも素敵な多様性があります。そんないろいろの野菜たちも、始まりは、
両手いっぱいの種を畑の土に蒔く、やがて芽が出て畑いっぱい広がっていき、
そして選ばれたものから、花が咲き種となってそれをあやすと種とは小さくなって
また両手いっぱい帰ってくる。
やがて年数を重ねていくごとに、地域の食の文化を生み出していく。
多様性の中から、見えてきた農業とは、なんと素敵な世界であろうか。
しかしこのような世界が果たして次世代へとつながっていくのだろうか。
今や環境は激しく変化して、異常気象が当たり前となりつつある。
この当たり前の多様性の豊かな姿を、その中から産まれる、おいしい野菜とは、
これからより平和な時代に、より大切な食であると思っています。
当たり前な、さりげない、そして癒される多様なる農の世界は
平和という中で広がっていく。
そして守られていくのではないだろうか。
土から平和へとは、あまりに大きすぎて戸惑ってしまう。
しかしこの生物の多様性な農へとひらかれていく、
そして少しづつ広がっていくこととは、より豊かな心の平和を高めていくのではないでしょうか。

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