2011年11月

生産者の声「自家採種しても、買ってくれなかったじゃん!」

生産者の声「自家採種しても、買ってくれなかったじゃん!」

先日、日本の有機農業に関する調査結果が発表になりました。
•有機農業の農家数 推計12,000戸(日本の総農家戸数の0.47%)
内訳:有機JAS認定取得農家 4,000戸< その他 8,000戸 •平均年齢 59歳(60歳未満が47%) •作付け面積 1万6,000ha (全耕作面積に占める割合0.36%) 内訳:有機JAS認定圃場 9,000ha •出荷量 10万2,000t(出荷ベース0.35%) <MOA自然農法文化事業団 2011年7月15日調査報告より抜粋> この数値を見ていつも気になる事は、「平均年齢が高い」こと。 そしてこの中に「有機種子」を使用している生産者の方が何%いるのか。 warmerwarmerのお野菜セットを立ち上げる準備を進める中、 有機農業生産者の方々と会って様々なことを話ました。 「何故、自家採種をやめたのですか?」の問いに 「自家採種しても、買ってくれなかったじゃん!」 そして口を揃えていいます。 「本当は、やりたいんだ!」 私自身10年以上自然食品流通業界に勤めていて、 本当に申し訳ない気持ちになります。 このことは、絶対に忘れてはいけないことです。
インドのお土産とtea deva

インドのお土産とtea deva

先日、インドから一時帰国した。
幼なじみの、さとう葉さんに会いました。
さとうさんから、インドでの生活や、「緑の革命」以降の話など、
とても面白い話を聞かせてもらいました。
「インド」と「日本」をつなぎ、
お互いがリアルに「オーガニック」や「ライフスタイル」について、
コミュニケーションする場をいつかつくりたいなと考えています。
さとうさんは雑誌ソトコトで、インドの記事を書いています。
とても興味あるおみやげをいただきました。
日本のほうれん草と全く味が違う、
インドの原種のほうれん草。
薬膳とも言われている大根の葉。
ハンマーで割るくらい固い乾燥ミルクなど。
それから、この映像見た事ありますか?

今、さとうさんが記事にしている
「tea deva(ティー•ディーバ)」の話を聞きました。
秋に某雑誌で紹介されます。
「もしも農業が真にホリスティック(全体が調和が繋がっている)状態で
行われているのであれば、重要な作物には擬態(生き物)ができるだろう」
ルドルフ•シュタイナー
インドの茶園で発見された、葉にそっくりな擬似動物のはなしです。
映像があったのでのせます。
さとうさんのブログです。
http://www.cafeblo.com/india/
warmerwarmerの生産者 中村新さん

warmerwarmerの生産者 中村新さん

中村新さん、warmerwarmerお野菜セットの生産者です。

緑ジャンボナス!本当に心から美味しいナスです。関東近郊ではあまりみかけませんね。京都だからこそできるお野菜です。

自家採種のトマト。大きいものや小さいものもさまざま。これが本来の野菜の在り方なんだと思います。

今日はいつもお世話になっている中村さんのご紹介です。
warmerwarmerのお野菜セットは、中村新さんのお野菜です。
今年の夏、中村さんにお会いしにいきました。
自家採種で「とまと」「ミニとまと」「なす」などを栽培しています。
とまとの自家採種栽培が、とても印象的です。
おいしかった!(その場でぱくっと)
畑はあおあおとしていて、いろんなお野菜がすくすくと育っていました。
今、あの時のお野菜を、皆さんへ届けていると思うと、
なんだか懐かしい気持ちとくすぐったい気持ちになりますね。
warmerwarmerで販売するお野菜の生産者の方には、
当たり前のことですが、必ずお会いしてお話をして、
お互いに様々お話できる環境をつくってから、
みなさまにお届けするようにしています。
そこの土をさわらなければ、お野菜の説明もできません。
そこの風土を体で感じなければ、
生産者の気持ちを伝えることはできません。
そこの水を飲まなければ、
お野菜が含む水分の質も語れません。
いずれ天候が悪くなり、小さすぎたり、カタチが悪すぎたりする
そんなお野菜を扱う瞬間があるかもしれません。
それでも、みなさんに理解していただければ、
口にしていただくチャンスがあるのです。
それをしつづけていくのが、warmerwarmerです。
多様性のある畑ー岩崎政利さん/長崎県雲仙

多様性のある畑ー岩崎政利さん/長崎県雲仙

今月の夏、3年ぶりに岩崎政利さんのとお会いしたときの写真です。
沢山のおはなしをしてきました。
岩崎政利さんの圃場には「多様性」を感じます。
お野菜、ひとつひとつに性格があるんですね。
本当にすばらしい圃場です。
夏、岩崎さんからのお手紙

夏、岩崎さんからのお手紙

ことしの梅雨、豪雨続きの中で、お野菜たちが痛んでしまい、
胸をいためた種採り生産者、岩﨑さんからのお手紙を掲載します。
岩崎さんのお野菜は今年の夏、玉ねぎ以外は収穫量が足らず、
私たちは岩崎さんの夏野菜をみることはできませんでした。
本当に岩﨑さんのことが心配で、
時が過ぎるのをいまかいまかと待っていました。
そして、、、
もうすぐ、岩崎さんのお野菜が再開します!
HPでの販売は収穫のタイミングや量を考えると、
少し難しいと思いますが、移動八百屋での販売などで、
皆様に食べていただければと思います。
岩崎さんの根菜類は本当に素晴らしいです。
私たちは岩崎さんに出逢ったからこそ、
種のこと野菜のことについて深く考えるようになりました。
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「豪雨続きの中で、野菜たちは傷んでしまっています。しばらくは
野菜を出荷することはできません。こんな状態は初めてな気がします。
梅雨入り
こんなに梅雨入りを早く感じたのは農業をする中で、初めてのことです。
おかげで、完全にパニックになりました。
本来なら、6月の7日くらいから、梅雨入りになって、
田植えに向けての準備が終わって
農家は水田に雨によって水がたまっていくのを待っていたものです。
しかし、なかなか雨が降らず、いつも、一番の下の干拓地の水田では、
6月の20日ぐらいの定植の決まった時期です。
それにあわせての水稲の種まきでありました。
だから梅雨入りとは、水稲を定植していくには、とても大切なものでした。
昨日からの2日続きの雨とは、もう梅雨末期の豪雨でした。
いつもの梅雨の中での豪雨も、2週間も早くなっている。
梅雨入りが早かったせいで、南瓜は、おそらくあまり着果が見込まれない
と思います。
特に春の低温つづきの中で生育がいつもより遅れてしまい、
そして梅雨入りが早かったせいで
雨によって着果がとてもなかったり遅れたりしています。
特に在来種の晩生タイプの南瓜とは、葉だけで果がないのです。
最悪のかぼちゃになりそうです。
収穫を迎えた春の人参を引き抜いて見ますと、
なんとほとんどが割れてしまっています。
土から引き抜いても、引き抜いても、まともなものはほんのわずかです。
こんなことは、今まで春の人参に体験していませんでした。
がっかりです。骨折れ損のくたびれもうけとはまさにこのことです。
4月から5月の半ばまでの晴天続きから土が乾燥の中で肥大していた人参、
今度は一転しての人参の肥大時期になって梅雨入りの雨続き、
人参もびっくりして突然の雨続きの中で割れてしまったのですね。
来春は、割れにくい人参の種まきをする必要があります。
また在来種の人参とは、つぎつぎにとうが立ち始まってしまっています。
これは春先の異常低温のせいとも思います。
これもまた、今まで経験していない最悪の春人参になってしまいました。
昨日からの2日続きの集中豪雨とは、もう梅雨末期の雨です。
気候が14日近く進んでいます。
畑の収穫に行ってみますと、野菜たち雨と風、そして
霧によってつぎつぎに痛んで終わってしまいます。
異常天候とは、大きな表現を始めていると感じます。
5月の台風の通過と、この夏は台風も多そうです。
それにしても5月に台風なんて、これから先は、どうなっていくのだろうか。
私たちの地域での夏の野菜は、ますますつくれなくなっていきそうです。
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